一人はみんなのために、みんなは一人のために、当事者は当事者のために
AWS(Abused Women Support)

AWSについて


「当事者主権」の視点を

DVは個人的な問題ではなく、社会の問題です。

国際的には80年代からの新自由主義のもと、この国でも2000年代に入って、小泉改革による市場万能主義・規制緩和と優勝劣敗・自己決定・自己責任が声高に主張されました。日本における男女共同参画社会基本法は、少子高齢化に対応して女性をもエリートキャリア労働者と使い捨て非正規雇用労働者に二極分断する経済界の要請で派遣業規制緩和と同時に生み出されました。

このグローバリズムが吹き荒れた20年で、地域社会は破壊され、核家族という小舟に家族神話とともにすべての負担を押し付けた結果、深刻なDVや虐待の状況が露呈してしまいました。社会システムが現行のままであるかぎり、被害者は最後まで支援される存在に留まります。

3・11以降、日本国中が被災者という名のシェルター避難民を抱えることとなりました。DV被害当事者自身は一足先の体験者です。独自の言葉を持つことで「当事者主権」の視点が社会に重要視されるようになれば、社会連帯を実現する主体になれる存在ではないでしょうか。

共助のためのグループ活動のちから

先ゆく先輩からの学び  
当事者の体験にもとづく話しは、かけがいのない貴重な情報です

安全で対等な関係   
否定されない、排除されない、評価されない、支配されない関係があります

*いいところも弱いところも受け止めてくれる
心地よい空間  

自分の限界や弱さ、本音を開示しても受け止めてくれます

複数の視点や固定的な価値観、認知の修正  
多様なメンバーに支えられ、客観的な視点をもち、
気持ちや行動を変えることができます

ユーモアや楽観性を取り戻し、創造的な人生へ  
積極的に人生を自分で選択し、生きることを楽しめるようになります

AWSについて

活動内容

暴力被害女性当事者の視点を中心に据えた相談支援、自助・共助活動・学習会等を行っています。

●相談事業 (電話相談:原則毎週1日3時間待機)

●サポートグループ・セルフヘルプグループミーテング (原則毎月1日・毎週1日)

●講演会あるいは学習会 (原則年間1回)

●宿泊学習会、同行支援、ピアバイズ活動など  適宜

AWSの歴史

AWSは、1993年に「アディクション問題を考える会(AKK)」のなかの女性たちの語り合いから誕生しました。
日本初の、日本人女性を対象にした、女性たちが運営する民間のシェルターでした。
現在は、日本にも多くの民間シェルターが存在していますが、被害当事者自身が設置した シェルターは他に類がありません。
また、設立当初から現在まで継続して自助グループ・ミーティングを実施してきました。
自助グループ「ムーンストーン」は、AWS卒業者を中心メンバーとし、2001年にDV防止法を成立させた「DVサバイバーの声」を議員たちに伝えるなどの貢献をしてきました。
AWSはシェルターを閉じたあとも、現在まで当事者グループの運営を続けてきています。

最近の活動

2012年 NPO Saya-Sayaとの連携プログラム
光メッセージ・ミーティング開催
HP開設
ほか
2011年 講演会開催 斉藤学氏(精神科医師)
森林浴・温泉を楽しむ宿泊学習会実施
2010年 講演会開催 野本律子さん(カウンセラー)
2009年 やまざきれいこさんのボイストレーニングと元気の出る歌う会5回実施。
からだのワーク・精神薬との付き合い方。
境界線を考えるなどのピアコーチ講座。

組織概要

団体名称 AWS(Abused Women Support)
設立日 1993年4月1日
設立の目的 暴力被害女性当時者の視点を中心に据えた相談支援、自助・共助活動・学習会等を行い、互いの問題の解決をはかるとともに、女性の人権向上と女性にとってより生きやすい社会の創出をめざす。
会員数 約30人

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